不妊症とは、カップルが赤ちゃんを望んでから1年たっても妊娠しない場合をいいます。
10組のカップルのうち1組が不妊だといわれています。
女性も男性も加齢にともなって妊娠するための身体の機能が低下していきます。
また、最も妊娠しやすい20歳代でも、1回の排卵で妊娠できる確率は30%前後といわれています。
不妊症は、特別めずらしいことではありません。
(WHOによる調査では、不妊症の原因は男女ほぼ半々という結果が出ています。)
不妊症は、決して女性だけの問題ではありません。
月経 6~7日間
子宮内膜がはがれ、血液と一緒に体外へ排出される
卵胞期 6~7日間
卵子を育て、排卵を準備する期間
子宮内膜が厚くなる
排卵期 4~5日間
排卵後は体温が上昇
卵子が飛び出す
黄体期 11~15日間
受精卵が着床しやすいように、子宮内膜がさらに厚くなる
生理周期
28~35日くらいが一般的
(生理開始日~次の生理の前日まで)
二相性
低温期と高温期の二相に分かれているか
二相に分かれない場合、生理があっても排卵していない可能性もあり、不妊につながる
低温期と高温期の温度差が0.3℃以上
温度差が少ない場合は、ホルモンの分泌が少ない可能性がある
・主な不妊検査のスケジュール
卵胞期(低温期) | 排卵期 | 黄体期(高温期) |
---|---|---|
ホルモン検査(基礎値) | 子宮頸管粘液検査 | ホルモン検査 |
超音波検査 | ヒューナーテスト | 超音波検査 |
子宮卵管造影検査 | 超音波検査 | 子宮内膜組織検査 |
抗精子抗体検査 | ホルモン検査 | |
卵管通気検査 | ||
ホルモン負荷検査 | ||
子宮鏡検査 | ||
MRI検査 | ||
腹腔鏡検査 |
女性の場合は月経周期に合わせて検査が行われます。
◎初診は月経周期にこだわらず、思い立ったとき気軽に受診しましょう。
男性の場合は、精液検査から始めます。
精液検査の結果が思わしくない場合は、詳しい検査を行います。
・内分泌検査
・染色体 遺伝子検査
・精液培養検査
排卵が不規則・無排卵・卵子が育たない、などの排卵障害の場合妊娠は難しくなります。
排卵がなくても、月経は起こる場合があるので、検査が必要です。
精子や卵子がうまく運ばれなくなります。
受精卵の着床が起こりにくくなったり、着床してもうまく育たない場合があります。
抗精子抗体などの免疫異常や遺伝子の異常なども考えられます。 原因不明の場合も多いです。
射精障害の主な原因は逆行性射精で、射精のときに精液が膀胱に逆流してしまう病気です。
EDは、体の機能が正常な場合、心理的なことが原因でセックスができないトラブルです。
男性不妊の8~9割は造精機能障害といわれています。
精子の通り道に何らかの障害があると、精子は運ばれなくなります。
詳しくは、こちら