レディースクリニックゆう

金沢市の産科、婦人科、内科 レディースクリニックゆう

〒921-8036 石川県金沢市弥生3-3-46
℡ 076-220-6677
 
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診療案内

乳がん検診

主に触診・超音波検査を行います。
年齢や家族の病歴によって、適切な頻度(検査の間隔をふくめ)や検査内容が変わりますので、医師にご相談下さい。

 

ピル(経口避妊薬)処方

当院は女性が自分らしく生きていくための選択肢として、ピルの処方をしています。
ピルを使うことでほぼ確実な避妊が可能になり、望まない妊娠を避けることができます。
また、月経周期が安定し、月経痛も緩和されますので、お仕事や旅行など計画的に楽しめるようになるお薬です。
また、飲むのをやめれば妊娠が可能になります。

 

子宮筋腫

子宮の筋肉層に良性の腫瘍ができる病気で、35歳以上の女性の25~30%に見られる疾患です。
薬での治療もありますが、主に手術による治療が中心になります。

 

AMH検査(卵巣年齢検査)

近年、注目されているのがAMH(抗ミュラー管ホルモン)を測る検査です。
AMHは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。
血中AMH値が原子卵胞(卵巣内で待機している卵胞)から発育する前胞状卵胞数を
反映すると考えられており、原子卵胞が少なくなってくる(※卵巣予備能の値が低くなる)と、AMH値が低くなります。
(※卵巣予備能とは、卵巣の中に残っている卵子の在庫の目安のことです。)
その値は、卵巣内にどのくらい卵子が残っているか、
すなわち、AMHは卵巣予備能の目安となる指標で、不妊治療領域では近年話題になり注目されております。

AMHの数値が表わすのは、あくまでも卵子の在庫の目安であって、卵子の質が良いか、順調に育つかは年齢に相関します。(卵子の老化は実年齢に比例します。)
つまり、同じAMH値であっても、年齢が高くなればなるほど反応は悪くなります。
 

 



 


    AMH=妊娠率ではありません。

卵子の数が少ないということは妊娠率が低くなるということではありません。
不妊治療をできる期間が限られてくる、ということを示します。
「AMHが低いから、妊娠できない」ということではありません。
また、検査結果が正常なのか異常なのかを気にされる方もいますが、
AMH値で、正常値を設定することはできません。
同じ年齢層と比べて、卵巣予備能が多いか少ないかを判断するものになります。

患者さんの中には、AMH値が低い=妊娠率も低くなると思う方が多いようです。
たとえばAMH値を測っていないから知らないだけで、かなりAMHが低い数値でも自然に妊娠・出産している人はたくさんいます。受精卵さえできれば、その人の年齢なりの妊娠率はきちんと出ます。重要なのは、その受精するまでの利用できる卵が残っているかどうかが問題で、その卵が残っているかどうかを判断するのがAMHの測定です。
要するに、AMHは妊娠率を語りません。卵の数が少ないということは妊娠率が低くなるということではなく、不妊治療をできる期間が限られてくる、ということを示すのであって、「AMHが低いから妊娠できない」ということではありません。

AMHの測定時期は?

AMHは他のホルモンと違い、月経周期のいつ測ってもよい血液検査です。
卵胞は、原始卵胞から一次卵胞、二次卵胞、そして胞状卵胞へと、常に一定の割合で成長しています。AMHは小・前胞状卵胞から分泌され、9~10mmぐらいまで卵胞が大きく(胞状卵胞に)なると分泌されなくなります。
もともと卵の少ない人に注射をしてたくさん採卵できるならば、妊娠率はぐんと上がるでしょうが、それはできません。つまり、卵の増減をカバーする方法はないのです。要するに、AMHは月経周期に左右されず、時期や治療などよって計測値が変わることもありません。

AMHが高すぎても異常値なの?

年齢が若くAMH値が高ければよいかというと、そうともいえません。
AMH値が4.0~5.0ng/ml以上ある場合は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が疑われます。
多嚢胞性卵巣症候群は、排卵が阻害されて卵巣内に多数の卵胞がたまり月経異常や不妊の原因となります。
この場合、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という、体外受精などで行う排卵誘発に過剰に反応して多数の卵胞が発育し、卵巣が腫れる状態になりやすい為、排卵誘発を行う場合も注意が必要です。

AMH、まとめ

男性の場合、精子は睾丸で作られていますので、いつも精子は新しく、いくつになっても精子は作られ、年齢の影響をほとんど受けません。
一方、卵巣では卵子は作られておらず、生まれる前に作られた卵子が保存されているだけです。したがって生きた卵子はどんどん消滅して数がどんどん減少するとともに、年齢とともに卵子自体も年をとり古くなります。

卵子の質は、その古さ、年齢の影響を直接受け、卵子の数も年齢とともにどんどん減っていきます。その数は年齢以上に個人差が大きく、いざ子供が欲しいと思った時に卵子がないということがおきます。卵巣の予備能は今までのホルモン検査ではよくわかりませんでした。
AMHはその指標であり、また他のホルモンと違い、月経周期のいつ測ってもよい血液検査です。

「私はいくつだからだいじょうぶ」ではなく、「私のAMHはいくつあるから大丈夫」というように正しい自分のAMH、卵巣予備能を知ってほしいと思います。
卵巣予備能を知ることは、不妊治療がいつまでできるかの目安ともなります。
みかけ若くても、卵巣の卵子が非常に早く減ってしまい、20代、30代で閉経する女性は多く見られます。寿命がどんどん長くなっても、女性の生殖年齢は昔と変わりません。

まず、AMHを測っていわゆる「卵巣年齢」をチェックしてから自分の人生設計をしてください。

※AMH検査は卵巣予備能の目安となります。妊娠を保証するものではありません。

当院でAMH検査を行っております。